横浜のミニシアター「シネマジャック&ベティ」にて12月9日から15日まで上映されている『荒武者キートン』のピアノを演奏しているサイレント映画ピアニスト柳下美恵さんからメッセージを頂きました!
―― 柳下さんからみた『荒武者キートン』の魅力を教えて下さい
日本語タイトルはワイルドですが、原題は『Our Hospitality』=我が家のおもてなし というブラックユーモアたっぷりのタイトルです。ロミオとジュリエットのキートン流アレンジで、キートンが宿敵の家のディナーに招かれ、おもてなしを受けます。家の中では復讐はできないという紳士協定があるので、一歩外に出るとキートンは宿敵から狙われるのですが、身のこなしが軽いキートンの逃げ方がとっても粋です。小心者に見えるキートンが恋人の危機を救う時の大胆さも見どころです。また自転車や汽車、ピアノなど当時のアメリカを忠実に再現していますので、そんな時代の雰囲気も堪能して頂きたいです。

バスター・キートン
1895年生まれ。チャーリー・チャップリンやハロルド・ロイドと並び、「世界の三大喜劇王」と呼ばれる。1920年代を中心に俳優として大変な人気を誇り、映画の監督・制作も多数手がけた。監督として初の長編作品「キートンの恋愛三代記」に続く長編作品が本作「荒武者キートン」。なお、ヒロインのナタリー・タルマッジは、キートンの最初の妻。

―― シネマジャック&ベティさんとの繋がりについて教えて下さい
3年前から年2回、サイレント映画の一週間上映をしていただいています。昨年、ジャック&ベティ創立25周年を記念して季刊誌“ジャックと豆の木”が創刊され、映画館探訪というコーナーで全国の映画館を紹介しています。

【ジャックと豆の木】1,500円(ジャック&ベティネットショップ)
―― シネマジャック&べティさんの魅力や周辺のおすすめスポットを教えてください
映画館の一番の特徴は何と言っても驚異的な番組数です。ジャックとベティの2館で合わせて1日12本、週替わりで上映する映画やイベント上映もあり、J&Bに通えばかなりの数の映画が見られます。近くには、美味しい珈琲を出す『まめや本舗』やオウムがいる古本屋さん『古書馬燈書房』などあり、京急黄金町駅から大岡川沿いに劇場に向かう道もホッとする空間です。

シネマジャック&ベティ
〒231-0056 横浜市中区若葉町3-51
◆京浜急行線 黄金町駅下車 徒歩5分
◆横浜市営地下鉄 阪東橋駅下車 徒歩7分
◆JR線 関内駅北口下車 徒歩15分
ジャック&ベティは、横浜・若葉町にある2スクリーンのミニシアター。「ジャック」と「ベティ」の2つのスクリーンがあり、単館系の新作ロードショーを中心に、監督・俳優特集、映画祭なども積極的に行われている。今週公開されている作品は、『ブルーム・オブ・イエスタディ』、『エンドレス・ポエトリー』、『伊勢真一監督作品 特集上映』、『希望のかなた』、『やさしくなあに 奈緒ちゃんと家族の35年』、『猫が教えてくれたこと』、『カノン』、『THE PIANO & CINEMA vol.6「荒武者キートン」』、『あなた、そこにいてくれますか』、『婚約者の友人』、『ネルーダ 大いなる愛の逃亡者』、『最低。』『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』『光(大森立嗣監督)』と、ボリューム・内容ともに満載で、1日中楽しめる、毎日楽しめる、映画ファンにはたまらない映画館。

―― サイレント映画全盛期のころ、伴奏者がこの人だと観客が集まったなどのスターはいたのでしょうか
エストニアに生まれ、ハンガリーで育ちニューヨークで活躍した指揮者であり作曲家のエルノ・ラペーは大スターでした。6,000席もあるロキシー劇場の音楽監督を務め、『第7天国』や『栄光』の主題歌を作曲し自ら指揮をして上映、トーキー時代は今でもトニー賞の表彰式に使われる演劇の殿堂、ラジオシティー・ミュージックホールの音楽監督に就任しました。
―― 最後に柳下さんが考えるサイレント映画の魅力を教えて下さい
豊かな表情、美しい構図、身体を張った演技でしょうか。CGもなかった時代、生身の人間が危険を覚悟でアクションに挑みました。また今は映画をスマートフォンで見れる時代ですが、音楽の生伴奏で見せていたサイレント映画はピアノ常設映画館に足を運んで体感していただく良さがあります。


【編集部より】
映像と生の音楽が生み出す生伴奏付きサイレント映画の世界観は、どこか懐かしくて、それでいて新しいエンターテイメントとして、もっともっと身近な娯楽になるのではないでしょうか。柳下さん今後のさらなるご活躍を楽しみにしております!
THE PIANO & CINEMA vol.6「荒武者キートン」
映像+ピアノ生演奏の1週間!柳下美恵(サイレント映画ピアニスト)によるピアノの音色と共にお楽しみください。【終了日:12/15(金)※1週限定開催】
12月09日(土)-12月15日(金) 15:00-16:15
※詳しくはシネマジャック&ベティ公式HPにでご確認ください。


『荒武者キートン』の評価・感想を映画ログでチェック
・チャップリンとはまた違った魅力がある。映画のバックに流れるピアノの曲とキートンの仕草が可笑しかった(oniken0930さん)
・アクションも相変わらず力強いものがあるし、風刺やシリアス、ギャグなどのバランスがあってこそあの滝のシーンが極まったのだと思う。(きりゅうさん)


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