アニメ制作裏側の貴重映像『ロング・ウェイ・ノース』美しい映像誕生に迫る
- 2020/10/22
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- ジブリ, ロング・ウェイ・ノース, 高畑勲
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アニメーション制作裏側の貴重なインタビュー映像解禁
『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』
アニメーション映画『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』が三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーより 12 月 2 日(水)にブルーレイを4,700 円+税で、DVD を 3,800 円で発売、さらに、デジタル配信と DVD のレンタルも開始されることを記念して、本作品の制作の裏側インタビューを特別公開。本映像は発売されるブルーレイ、DVD にも収録されていない貴重な映像になっています。
高畑勲監督が日本での公開を訴え、フランスでの劇場公開から3年越しで、昨年日本でも公開された本作はアヌシー国際アニメーション映画祭・観客賞、TAAF(東京アニメアワードフェスティバル)グランプリほか、国際的なアワードで多数の賞を受賞しており、国内でも高畑勲監督をはじめ、各界の著名人が称賛している大変注目度の高い作品です。
本作品はわずかな数のデッサンを少しずつ増やして、最終的に 88000 枚の作画量になりました。これは 1 秒のシーンごとに25 枚の絵を使っている計算になります。
今回の解禁映像では、アニメの作成工程についても言及しており、実写と大きく違うのはアニメにはラッシュがなく、絵コンテを使って、まず場面の長さを決めるので、編集を撮影前に行うことなど通常の映画の手順とは違うことについて語られております。また、絵コンテ作成後、通常の編集と違い、絵コンテチームと共同で場面ごとに画像を処理して準備を進めるなど、制作の裏側についても語られている貴重な映像です。
シンプルな画風に込められた、圧倒的表現力の裏側
感情表現を豊かにするために線をなくし画を単純化
本作の視覚的な世界観は時間をかけてつくられました。レミ・シャイエ監督の絵は本来かなり写実的でしたが、アニメーションの制約に応えるべく単純化させる必要がありました。そのため、監督は細部のリアルさに拘ることよりも人物の感情描写に注力することにし、敢えて衣服のシワやボタン、靴紐といった多くの線を無くし単純化を極めたものにしました。
3D モデリングをしてから 2D 化
作中に登場する船、列車、そり、馬車といった乗り物は CG でモデリングしてからベタ塗り、その他に関してもデッサン画家が描いた線をアニメーターがベタ塗りして描き直し、単色ベタ塗りにするという手法をとりました。
インタビュー映像!
12 月 2 日(水)ブルーレイ・DVD 発売/デジタル配信開始
『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん ブルーレイ』(4,700 円+税)
『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん DVD』(3,800 円+税)
© 2015 SACREBLEU PRODUCTIONS / MAYBE MOVIES / 2 MINUTES / FRANCE 3CINEMA / NØRLUM 発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式HP:https://longwaynorth.net/
あらすじ・ストーリー
19 世紀ロシア。大好きな祖父が北極探検の途中消息を絶ったことを悩む 14 歳の少女サーシャ。地に堕ちた祖父の汚名を晴らすべく一歩を踏み出した少女の行く先には─。
12.2(水) デジタル配信開始/ブルーレイ・DVD 発売
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