- Home
- ニュース, 映画評, 東京国際映画祭, 第33回 東京国際映画祭
- 時空を超えた、鎮魂と祈りのダンス!映画『蛾の光』【感想】第33回東京国際映画祭
時空を超えた、鎮魂と祈りのダンス!映画『蛾の光』【感想】第33回東京国際映画祭
- 2020/11/5
- ニュース, 映画評, 東京国際映画祭, 第33回 東京国際映画祭
- 第33回東京国際映画祭
- コメントを書く

時空を超えた、鎮魂と祈りのダンス
『蛾の光』感想
六本木で開催中の第33回東京国際映画祭からTOKYOプレミア2020選出時空を超えた、鎮魂と祈りのダンス映画『蛾の光』。
映画ログスタッフのどこよりも早い感想レポートです!(日時・場所・チケットは映画祭公式HPでご確認下さい)
映画『蛾の光』感想
※この感想には一部ネタバレが含まれます。鑑賞前の方はご注意ください。
母を失い、話すことをやめ、声なき者の代弁者たらんとした若き女性ダンサー。老芸術家との交流を通じ、母を失った自らの過去と対峙していく…。ヒロインの魂の道程を大胆な構成と発想で描く、シンガポールの気鋭監督による新作。
話すことを止めたヒロインのため、もちろん映画内での台詞は多くはない。だからこその美しい映像美と、ヒロインと老芸術家が時折見せる「踊り」がとても魅力的だ。軽快なリズムやBGMに合わせて踊るのではなく、無言のまま、全身を使って踊る姿にヒロインの複雑な感情がひしひしと伝わってくるものがある。
物語自体は時系列が複雑でやや抽象的な部分もあるが、老芸術家役である「あらい汎」さんの素晴らしいパフォーマンスには、とても惹かれるものがある。静かでありながらも芸術的な表現を、ぜひ皆さんも劇場で体感してほしい。
予告動画
キャスト
ハ・ヨンミ
あらい 汎
ただのあっ子
作品情報
監督:リャオ・チエカイ [廖捷凯]
ワールド・プレミア
120分/カラー/日本語/英語字幕/2020年/日本/©東京藝術大学大学院映像研究科
コメント