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眼に見える世界と見えない真理 映画『アラヤ』【感想】第33回東京国際映画祭
- 2020/11/7
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- アラヤ, 第33回東京国際映画祭
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眼に見える世界と見えない真理
映画『アラヤ』感想
六本木で開催中の第33回東京国際映画祭からTOKYOプレミア2020選出映画『アラヤ』。
映画ログスタッフのどこよりも早い感想レポートです!(日時・場所・チケットは映画祭公式HPでご確認下さい)
上映スケジュールはこちら!
映画『アラヤ』感想
※この感想には一部ネタバレが含まれます。鑑賞前の方はご注意ください。
狩りの途中で息子が行方不明となり山に隠遁する猟師。母を失う兄と私生児の妹。
やがて、兄夫婦と妹、猟師、妹の生んだ新生児と妹の交際相手とが運命の糸で手繰り寄せられていく。
この物語の前半の出来事は、巨視的な視点で捉えられている。なぜそんなことが起きたのか?観ている我々には理解が出来ない。だが、当事者にとっては目の前の出来事こそが善悪の根源なのだと写るもの。それが後半に差し掛かかり、各々の物語や背景という”点”がやがて”線”と”縁”となって視界が広がっていく構図になっている。
「諸相は相に非ずと見るは如来を見るなり」つまり、目に見えているものに捉われ過ぎると、ものの本当の姿を見誤ってしまう、といったことをストーリー仕立てで気づかせる深さをもこの作品はもっている。
タイトルの「アラヤ」はこのストーリーの舞台となっている阿頼耶村から来ているが、当然「阿頼耶識」も意識しているのだと思う。
予告動画
キャスト
ホウ・インジュエ
ジャン・シューシュエン
ジャオ・シャオドン
作品情報
監督:シー・モン [石梦]
ワールド・プレミア
長編1作目の監督作品
150分/カラー/北京語/日本語・英語・中国語字幕/2020年/中国
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