『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』リアリティを求めた“船”のこだわりを語る、インタビュー映像解禁!
- 2020/11/26
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- ウォルト・ディズニー・ジャパン, ジブリ, 高畑勲
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第23回文化庁メディア芸術祭
アニメーション部門優秀賞獲得!
ウォルト・ディズニー・ジャパンは、あの高畑勲監督が日本での公開を訴え、フランスでの劇場公開から3年越しで、昨年日本でも公開された傑作アニメーション『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』を三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーより、2020年12月2日(水)にブルーレイを4,700円+税で、DVDを3,800円+税で発売、さらに、デジタル配信とDVDのレンタルも開始する。
本作はアヌシー国際アニメーション映画祭・観客賞、TAAF(東京アニメアワードフェスティバル)グランプリほか、国際的なアワードで多数の賞を受賞しており、国内でも高畑勲監督をはじめ、各界の著名人が称賛している大変注目度の高い作品となっている。
主人公サーシャの冒険のカギを握る“船”へのこだわり スタッフインタビュー映像解禁
この『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』ブルーレイ発売を記念して、貴重なスタッフへのインタビュー映像を公開!
物語は、北極探検の途中に消息を絶った祖父と、その艦船「ダバイ号」を探す主人公サーシャの冒険の旅を描いていますが、物語のカギを握る‟船“という重要な存在に対する、スタッフの繊細なこだわりが伝わってきます。
今回の解禁映像では、船を緻密に描くため実在の船(ルクーブランス号)へ乗り込み、絵コンテと照らし合わせながら再現すべき動作確認を行っている様子や、必要な動きや音などを集めて音響チームが編集したものを、船の雰囲気を再現するのに使ったというレミ・シャイエ監督のコメントなども収録されています。
サーシャが乗り込む“ノルゲ号”の外観
サーシャが乗り込むノルゲ号の外観について、シャイエ監督はまず、探検家シャクルストンがエンデュアランス号で遠征した際に撮影した“フランク・ハーレイ”の写真を参考にしました。
しかし、この船は定員が40名程となりアニメーション化するには人数が多すぎるという問題などがありました。
そこで監督は友人(セバスチャン・ゴダール氏)に声をかけ、スウェーデンのトレ・クロノール号の図面から、蒸気で進む機能を搭載したマスト2本の帆船を思いつき作品の中に取り入れるなど、より本物の船に近くなるように、幾度も試行錯誤を重ねたのです。
あらすじ・ストーリー
19 世紀ロシア、サンクトペテルブルグ。14 才の貴族の少女サーシャには悩みがあった。1 年前に北極航路の探検に出たきり帰ってこない大好きな祖父。探索船は出たものの未だ行方が分からない。祖父と家族の名誉は失われ、祖父の名を冠する予定だった科学アカデミーの図書館も開館が危ぶまれている。ロシア高官の父は、そんな状況にあって、なんとかローマ大使の道を模索するが、そのためには社交界デビューする娘が皇帝の甥っ子に気に入られるしかないと考えている。
社交界デビューの日、サーシャは祖父の部屋から航路のメモを見つけ、それが探索船がたどったものとは異なる事に気付く。再び探索船を出して欲しいとサーシャは舞踏会の場で王子に懇願するが受け入れられない。王子の不興を買い、父からの叱責を受けた彼女は、自ら祖父の居場所を突き止めようと決意する。― サーシャが目指すものは、祖父との再会、それが叶わなくとも遭難した艦船ダバイ号の発見、そして何よりも真実を突き止める為の旅だった。
なんとか港までたどり着き、北方行きの商船ノルゲ号に乗せて貰おうと船長の弟に話しを持ち掛けるが、手違いもあり港に取り残される。食堂の女主人オルガの手助けにて、住み込みで調理や給仕といった未経験の仕事をしつつ船の戻りを待つ。その頑張りが認められようやく船に乗り込んだ後に待ち受ける多くの試練。船乗りの経験も無く、しかも女性であるサーシャには、想像を絶する困難が待ち受けていた。そしてー
『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』アニメーション制作現場の裏側インタビュー
監督・キャスト
監督:レミ・シャイエ
芸術学校でデッサンを学んだ後、複数のアニメのストーリーボード、レイアウト、特殊効果を担当。フィリップ・ルクレルク監督の「The Rain Children(仏題:Les enfants de la pluie)」といった長編作品を手掛ける。その後、監修の仕事でアジアに数度渡ったりしながら、2003 年には短編映画「Le ChevalRouge」「Grand-Père」(Canal J)「Eaux-Fortes」の 3 作品を制作。その後はトム・ムーア監督の「ブレンダンとケルズの秘密」を手掛けるなど経験を積む。新作「Calamity」は 2020 年 10 月 14日フランス公開、日本は 2021 年公開予定。
脚本:クレール・パオレッティ
パトリシア・バレイクス
作画監督:リアン-チョー・ハン
音楽:ジョナサン・モラリ
サーシャ:クリスタ・テレ(上原 あかり)
オルキン:フェオドール・アトキン(弦徳)
カッチ:トマ・サンゴル(浅水 健太朗)
ラルソン:レミ・カイユボ(成澤 卓)
ルンド:ロイック・ウードレ (徳森 圭輔)
ナージャ:オドレイ・サブレ(石原 夏織)
発売&レンタル開始日
『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』
12月2日(水)ブルーレイ発売/デジタル配信開始
© 2015 SACREBLEU PRODUCTIONS / MAYBE MOVIES / 2 MINUTES / FRANCE 3 CINEMA/ NØRLUM
発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー
世界の優れたアニメーションを、ジブリ美術館がセレクトし広く紹介する活動として、2007年に発足。高畑勲監督・宮崎駿監督がおすすめする作品を中心に、まだまだ知られていない世界中の名作を取り上げています。
映画配給第一弾は、ロシアのアレクサンドル・ペトロフ監督作品「春のめざめ」、DVD化第一弾はフランスのポール・グリモー監督作品「王と鳥」。以後、世界のアニメーション作家やスタジオと協力し、美術館での展示やイベントにとどまらず、“映像”による作品紹介を念頭に、劇場公開(配給)とブルーレイ・DVD化を2本柱として活動を継続中です。
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