日本芸術センター映像グランプリ「土手と夫婦と幽霊」主演・星能豊公式インタビュー解禁

輝きを失った世界にはルールがあった。

小説家の「私」は、葬式の帰りに「高橋」に誘われて、土手沿いに住む「女」の元に行く。「私」は目覚めると、帰る場所もわからず、「女」の家に居座ることになる。思い出せない記憶、不味い食事、ぬるい風呂……輝きを失ったこの世界にはルールがあった。

子どもの目線で日常を追ったモキュメンタリー『サヨナラ、いっさい』や『ボクのワンダー』、「保活」という社会問題を通して核家族を見つめた『ElephantSong -A Tokyo Couple Story-』、令和元年の記憶である『川を見に来た』や、都会に暮らす人々の「別れ」を正面から見つめた『そんな別れ。』や『別れるということ』で、監督・渡邉高章は、インディーズ映画ならでは自由な視点で、普遍的なテーマを描き続けてきた。本作では、男女の一つの最終形として、「夫婦」の姿にスポットを当てている。夫婦とは? その単純な問いかけは、映画をラブストーリーにも、ホラーにも、サスペンスにもしている。

主演はインディーズ映画に愛されてきた星能豊とカイマミ。そして、これまでも渡邉高章監督作品において重要な役割を果たしてきた舟見和利、小林美萌、狗丸トモヒロ、佐藤勇真、由利尚子、そして、松井美帆が脇を固める。音楽は、映像や舞台のみならず「ドラゴンボール改」などTVアニメにも楽曲提供をしている音楽家の押谷沙樹。


国内では、第10回日本芸術センター主催映像グランプリでグランプリ、湖畔の映画祭2019で主演俳優賞(星能豊)を受賞。その後、アメリカ、ロシア、イギリス、ルーマニア、フィリピンなど海外映画祭を巡業するように上映され、受賞を重ねて、8月6日(金)よりアップリンク吉祥寺、8月7日(土)より横浜シネマリン、9月より名古屋 シネマスコーレほか金沢シネモンド等全国順次公開される。吉祥寺と横浜ではトークイベントも予定している。

この度、公開を前に、主演・星能豊のオフィシャルインタビューが届いた。

Q.自分の名前を含め、ほとんど記憶がない男の役でしたが、演じていかがでしたか?

基本、演じれば演じるほど、お芝居って難しいと感じることが多く、日々格闘です。そこにさらに「記憶がない」のを演じるとなりましたら、それは難しいに決まっております!(笑)だから辞めたくなるときもあったりします。でもそうして様々な職種や人物を演じることができるということで楽しい現場にもなりましたし、今も続けている理由にも繋がっています。

Q. 脚本の前に監督が書いた小説を読んだとのことですが、どう助けになりましたか?

小説家を演じることになり、先ずはどんな小説を書いているかをイメージすることは役作りには必要な作業のひとつでしたのでとても助かりました。

Q.衣装はご本人のコーディネートとのことですが、スナフキンみたいな帽子も特徴的でした。どこにこだわりましたか?

スナフキンみたいだね、というのはよく言われました。(笑)今回の作品のテーマだと少し流浪感もあったらいいのではと思いました。多摩川沿いの撮影でもありましたので、風が吹いたときに衣装がゆれるなどをイメージして丈の長い羽織りものを用意しました。あとは撮影時は5月初旬でまだまだ寒かった、というのもありましたが、撮影時はなぜか例年より暑くて大変でした。(笑)

いつもは用意していただいていますが、スタイリストの友達だったり、今回は渡邉監督の作品には多数関わっているカミフクモトジュンさんにも相談したところ、自分が持っている服で良さそうでしたので、今回は自分で選んでみました。ちなみに帽子がそのスナフキン感を出しているみたいですが、使い古した感じにできたらと思って一度わざと水洗いしたのです。そうしたら縮んでしまったのですが(笑)、結果、良かったです。

Q.ナレーションは口語ではなく文学的な小説のような文体で難しくなかったですか?

お芝居もナレーションも基本は難しいとしか思ってないです。(笑)今でも録り直したいなんて思ってもいます。滑舌も悪いし。(笑)これは渡邉監督ではないんですが、以前お世話になった方や監督に声がいいと仰っていただいたことがありました。正直なところ自分の声はあまり好きじゃなくて。もちろんナレーションに関しては僕自身、朗読のレッスンに通っていたりして日々向上のための努力はしているつもりですが、やっぱり難しいです。

Q.日本芸術センター主催映像グランプリでグランプリを受賞し、湖畔の映画祭では主演俳優賞を受賞しました。受賞した際の感想をお教えください。

日本芸術センター主催映像グランプリでのグランプリ受賞は、別の映画の上映会が終わってごはんを食べていた時に発表されたと思います。その作品もノミネートしていた作品でしたが、その場にいた監督やキャストさんからも祝福していただきました。

湖畔の映画祭では、素晴らしきミニシアターでもある(名古屋の)シネマスコーレの坪井さんが審査員をされていて、憧れの方だったので、うれしかったです。

でも、まだまだやれるだろ、ここからだよ、と受けとめています。コンペとは別の出演作品も上映していただき、斎藤工さんが来場されていて、観てくださいました。かなり昔にご一緒させていただいたことがあり、当時の写真をお見せしたら、思い出してくださり、その後雑誌の連載で紹介もしていただいたのもうれしかったです。湖畔の映画祭のコンペは、『いつくしみふかき』という映画が主演俳優賞以外総取りでした。そのときにお会いした(企画・主演の)俳優の遠山雄さんの演技はもちろん、自身が出演した映画の届け方やその尽力が素晴らしいと思いました。

僕たちは普段はライバルなのですが、映画祭などで結果がわかれば讃えあい励ましあう。そんなことが素直にできる俳優や監督が今でも活躍していると思いますし、僕もそうありたいと思いました。

Q.本作のみどころを教えてください。

ネタバレにもなるので多くは話せません。(笑)小説家が書いたとある小説の内容と同じように時間が進んでいくことを自ら体現してしまい、その中にサスペンスのようなラブストーリーのような色々な要素が現れるという不可思議な作品です。
主演のカイマミさんはもちろん、キャストのみなさまの演技合戦もお楽しみください。

Q. 読者の方にメッセージをお願いいたします。

なかなか大きな声でこのご時世にぜひ観にきてくださいとは言いにくかったりしますが、映画館は大きな声を出すこともなく、感染対策もしております。僕は、劇場の暗闇の中で知り合いや大切な方はもちろん、見ず知らずの人たちと一緒に作品を観る時間が好きです。
そして、観ていただくことは、インディペンデントの映画を作っている方々への励ましにもなります。
僕自身、数日間はトークイベントに登壇予定です。
ぜひ、ご来場をお待ちしております。

あらすじ

小説家の「私」は、葬式の帰りに「高橋」に誘われて、土手沿いに住む「女」の元に行く。「私」は目覚めると、帰る場所もわからず、「女」の家に居座ることになる。思い出せない記憶、不味い食事、ぬるい風呂……輝きを失ったこの世界にはルールがあった。

キャスト

星能豊  カイマミ  
佐藤勇真  小林美萌
由利尚子  舟見和利  狗丸トモヒロ
中嶋定治  松井美帆  渡邉帆貴

監督・脚本・撮影・録音・編集

渡邉高章

原作

日下部征雄「土手と夫婦と幽霊」

配給宣伝:アルミード
公式HP:https://www.dotefufu.com/
© 2021 zampanotheater

8月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにてロードショー

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