『ムーンライト・シャドウ』コラボMV解禁!「研ぎ澄まされた感動がこの映画にはある」行定勲も絶賛
- 2021/9/27
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- エドモンド・ヨウ, ムーンライト・シャドウ, 小袋成彬
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1988年刊行、世界30か国以上で翻訳され、社会現象ともいえる大ヒットを博した吉本ばなな著「キッチン」に収録される短編小説「ムーンライト・シャドウ」は、吉本⾃⾝も「初めて他⼈に⾒せることを前提に書いた思い出深い⼩説」と語る作品で、ファンの中では初期の名作との呼び声も⾼い。
そんな吉本ばななの原点とも⾔える名作ラブストーリーが、33年の時を経て映画となって⽣まれ変わった。映画化にあたり、主⼈公・さつきを本作が初の⻑編映画単独主演となる⼩松菜奈、そしてさつきの恋⼈・等役を宮沢氷⿂が演じ、以前から原作のファンだったというマレーシア出⾝のエドモンド・ヨウ監督がメガホンを取り、これからのアジアを牽引するフレッシュかつ実⼒あるキャスト・スタッフが集結︕
先日9月10日に上映がスタートすると、「役者さんの表情や風景、音の全部が小説から飛び出してきたみたいだった」「あの頃想像していた世界を見ているのか不思議な感覚になりながら、静かに涙が溢れていました」など、夢のような鑑賞体験に浸る原作ファンが続出している。映画『ムーンライト・シャドウ』は全国の劇場で絶賛上映中!
コラボレーションソング小袋成彬『Parallax』本編未使用カット収録スペシャルコラボMV!
本作のコラボレーションソングとして起用されたのは、2018年に宇多⽥ヒカルをプロデューサーに迎え、アルバム『分離派の夏』でメジャーデビュー、現在はロンドン在住で、アーティストとして活動する傍ら、プロデューサー、作家としてもマルチに活躍する⼩袋成彬(おぶくろなりあき)による「Parallax」(ソニー・ミュージックレーベルズ)。
彼の研ぎ澄まされた感性が生み出す、どこかノスタルジックで世の理を示すような洗練された音楽は、“喪失”と“再生”をテーマに描く本作の世界観ともマッチしており、情報解禁後も奇跡のようなタッグに歓喜の声があがった。
そしてこの度、本作と小袋成彬「Parallax」とのスペシャルコラボMVの映像が解禁となった!公開を記念して、本作のメガホンを取ったエドモンド・ヨウ監督が「Parallax」と映画のコラボレーションミュージックビデオを特別に制作。 「Parallax」は、和訳すると“視差”(=ものを観察する場合に、見る場所や見る条件によって見え方に差ができること)という意味であることから、本映像は、主人公・さつきの一人称で描かれる映画とはまた違った角度、突如帰らぬ人となってしまうさつきの恋人・等(宮沢氷魚)目線で物語を捉えている。
冒頭、夜明け前の薄暗い川の水面に横たわる等が映し出され、「等はいつも、小さな鈴を肌身離さず持ち歩いていた。それは、彼のそばを最後まで離れない運命となった──。」というさつきの台詞、そして「Parallax」が静かに語りかけるように流れ出す。
本作のキーアイテムである“鈴”は、さつきと等の出会いを導くもので、イヤリングにつけていた鈴を失くして探すさつきと、その鈴をたまたま見つけた等が、長い橋の下に広がる河原で出会う場面を神秘的に映し出す。恋人関係になるさつきと等は穏やかで幸せな日々を過ごしていくが、その後に続くさつきと等の表情にフィーチャーした掛け合いの演出、そして「Parallax」の『あなたから隠れて 黙って戦っていたこと』という歌詞が、「(さつきと等が)お互い何か秘密にしていることがあるのではないか」そう暗示させるようで、物語の違った側面を幻想的に表現している。
等を演じた宮沢も「比較的物静かで感情を大きく表に出すような人ではないのかな」と、等の人物像を捉えており、ふとした表情や目線が、心の内に秘めたる何かを示唆しているようだ。惜しくも本編からカットされてしまったシーンも使用されており、作品に散りばめられた主人公・さつき(小松菜奈)や等(宮沢氷魚)らの心情の機微に触れるようで、観賞後にもまた違う角度から楽しめる映像となっている。
ある⽇突然に愛する⼈を亡くした主⼈公が、死者ともう⼀度会えるかもしれない、という不思議な〈⽉影現象〉を知り、哀しみをどう乗り越えるのか、どうやって未来へ進んでいくのかを描いていく本作だが、残された者だけでなく、愛する人を残していってしまった者の想いにも寄り添うような作品となっている。映画『ムーンライト・シャドウ』、是非スクリーンでご堪能頂きたい。
豪華映画監督陣から鑑賞コメントが殺到!
ミュージックビデオでも巧みな演出で、見るものを引き込み魅了する映像を生み出したエドモンド・ヨウ監督。本編でもその神秘的でアーティスティックな映像美で、原作の持つファンタジックな世界観に映画として息を吹きこんでいる。手がけた短編作品がヴェネツィア国際映画祭、釜山国際映画祭などで評価され、早くからその才能に世界中が注目していた、そんな彼の最新作である本作を鑑賞した、豪華映画監督たちから絶賛コメントが到着した!その一部をご紹介する。
■岩井俊二
月が映す影は光。
視えるもの、視えないもの。聴こえる音、聴こえない音。
伝え合う動作、連鎖する感情…。
まるで白紙の譜面に白い音符を描いてゆくかのように、
優しく神秘的に進行する物語。
この映画を観た私たちはきっと何か特別な一日を手に入れるだろう
■行定勲
エドモンド・ヨウらしいリリカルで
幻想的な美しいシーンは
どこか懐かしさに満ちていた。
小さな音に耳をすますような
研ぎ澄まされた感動がこの映画にはある。
■今泉力哉
不思議で魅惑的な映画。
小松菜奈さんの美しさと格好悪さ。
佐藤緋美さんの美しさと格好悪さ。
ローファーを買いたくなりました。
■松本花奈
楽しかったこと、驚いたこと、
泣いたこと、笑ったこと、見つめあったこと。
あなたとのかけがえのない思い出のすべては、
あなたがいなくなってからの私を守ってくれるものでした。
果てしなく長い道を走り続けた先には、
ほんの少しの希望がありました。
公式HP
moonlight-shadow-movie.com / Twitter / instagram
キャスト
小松菜奈
宮沢氷魚
映画『ムーンライト・シャドウ』作品情報
原作:「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな(新潮社刊「キッチン」収録作品)
監督:エドモンド・ヨウ
脚本:高橋知由
配給宣伝:SDP、エレファントハウス
©2021 映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会
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