
渋⾕の街にひっそりと暮らす兄妹、遥と祐希。⼆⼈の⽇常は次第にほつれ始める。
この度、第 21 回 TAMA NEW WAVE、ゆうばりファンタスティック国際映画祭 2021 ゆうばりホープへ⼊選された、弱冠 23 歳の鈴⽊トウサ監督による⻑編デビュー作『GLIDE』が、渋⾕シネクイントにて 12⽉ 17 ⽇(⾦)より⼀週間限定公開されることが決定。合わせて、予告編とポスタービジュアルが解禁となります。
ポスターには、「私たち、このまま⼆⼈で⽣きていけるよね」「うん」「遥は本当にそれでいいの?」という印象的な台詞とともに、交錯する遥と祐希―兄妹の姿があしらわれています。
あらすじ:渋⾕の街にひっそりと暮らす兄妹、遥と祐希。バイトや派遣の仕事をしながら⼆⼈だけでつつましく⽣活をしている。そんな中、⼆⼈は熱海旅⾏の計画を⽴てる。準備を進める兄・遥。しかし妹・祐希は次第に今の⽣活に疑問を持ちはじめる。
兄・遥を演じるのは、続⿇⽞通(つづお・げんと)。元々は監督志望であり演技未経験でしたが、鈴⽊トウサ監督に⾒初められ主演に抜擢されました。妹・祐希を演じるのは演劇ユニット「コンプソンズ」のメンバーであり、近年では映像作品にも積極的に出演を果たしているつかさ。その存在感が評価され、第 21 回 TAMANEW WAVE ではベスト⼥優賞に輝きました。
今回の発表にあたり、監督によるコメントも到着しました。
「僕は渋⾕の街に⽣まれ育ちました。この街には⾊々な⼈が⾊々な⽣き⽅をしているんだろうと思います。決して広い街ではありません。綺麗な街でも、整然とした街でもありません。雑多な⼈々が雑多なままで、ここにいます。その雑多さの中に、⼀瞬の輝きが⾒えることがあります。その輝きを捉えようと、僕はこの映画を撮りました。この映画の主⼈公の⼀⼈である兄・遙は、⾃分の欲望を主張しない。それが美徳だとは全く思いませんが、しかし彼はそういうふうにしか⽣きられない。もう⼀⼈の主⼈公、妹・祐希は、世界に期待しない。⾃分で全てを「サバイブ」しようとする。これを強さとして称揚しようという気には全くなれませんが、彼⼥はそういう⽣き⽅でしか満⾜できない。遙と祐希、いずれの⽣き⽅も否定せず、しかし肯定もせず、ただそこにある⼀瞬の輝きとして撮ることができたのは、やはり渋⾕という街の雑多な包容⼒があったのだと思います。みなさんが映画館を出て、渋⾕の街を再びみた時に、それが今まで以上に愛おしいものとして映ることを願います。」
『GLIDE』予告編映像
映画『GLIDE』作品概要
監督:鈴⽊トウサ 脚本:鈴⽊トウサ 中⽥森也 撮影:内⽥和宏 照明:Sebastian 銭解語 録⾳:⾺原洋幸 三村⼀⾺ ⾼橋啓太 助監督:芝愛弥葉 稲⽣遼 ⼤⻄諒 編集:鈴⽊トウサ a.y! 整⾳:三村⼀⾺ ⾳楽:内⽥和宏 主題歌:gummyboy「Crystal」 配給・宣伝:イハフィルムズ(2020 年|⽇本|カラー|72 分|スタンダード|ステレオ)
公式HP:https://glide.amebaownd.com/
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