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第70回ベルリン国際映画祭~ジェネレーション部門~出品決定!

映画『風の電話』
大ヒット上映中

あらすじ・ストーリー

あの丘にある<風の電話>へ、天国に繋がるただ一つの電話へ、今日もまた人々が訪れる。

一人の少女が幼い頃に家族を津波で失い、心を閉ざす。岩手県大槌町出身のハルは、預けられた広島県の伯母宅からふるさとを目指して旅を始め、風の電話にたどり着く――。

監督と語ろう

映画ログプラスでは、公開前に行われた『風の電話』『恋恋豆花』クロストークイベントを取材。

今回さらに本作を深く楽しんでいただくため、また、舞台挨拶がまわれない全国のファンに制作者の想いを届けるために、諏訪敦彦監督に観客の皆さんの感想を届けたり、質問をしていただくWEBティーチインをスタートいたします!

ご質問・ご感想の受付期間は、1/27(月)~2/7(金)となります!

※諏訪監督が必ず回答することを約束するものではありませんが、応援コメントや作品に対する質問・感想を自由に書き込んでください!

プレゼントキャンペーン開催!

直筆サイン入りパンフレット
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3名様に当たる!
モトーラ世理奈さん&諏訪敦彦監督の直筆サイン入りパンフレットをプレゼント!

【キャンペーン期間】
1/27(月) ~ 2/7(金) ※WEBティーチイン開催期間と同じ

【応募方法】
手順①:こちらのページのコメント欄に、映画『風の電話』に対する質問・感想を投稿。
手順②:”m-gift@sobal.co.jp”宛てに、タイトル:「風の電話プレゼント”投稿時のニックネーム”」をご記載の上、メールをして応募完了です!

※当選者には編集部から当選のご連絡をさせていただきます。その際、プレゼント発送先のご住所等個人情報をお預かりさせていただきます。

©2020「風の電話」製作委員会
配給:ブロードメディア・スタジオ

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コメント

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  • コメント (32)

    • まろすけ
    • 2020年 1月 28日

    ハルを風の電話に誘った少年はハルの弟の想い、メタファーと感じたのですが、いかがでしょうか?

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 1月 30日

      ハルが電話ボックスを出た時、少年の姿はなく、そのことをハルも気にしている様子もない。少年の存在が何か現実のものではなかったのではないか、という感覚が残るように演出しました。「ハルの弟の思い、メタファー」という見方はとてもクリエイティブな見方だと思います。もし生きていたら、弟はあのくらいの年齢だったでしょうし、きっとハルも密かにそのことは感じたでしょうね。「あれは風の又三郎だ」と言った人もいて、面白いと思いました。正解はないのですが、ハルは何か現実的で、抽象的な大きな力に導かれ「風の電話」たどり着いたのだと思います。

    • かいきち
    • 2020年 1月 28日

    クルド人の問題をこのテーマに取り入れた経緯を教えてください。国内多文化共生や難民問題に関心があるのですが、たまたま見たこの映画で取り上げられていて、びっくりしたのと同時に、なるほど震災被災の家族に境遇が似ていると強く納得しました。

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 1月 30日

      諏訪です。脚本を書いてくださった狗飼恭子さんが、「傷ついた人、傷ついた大地は日本だけではなく世界中に広がっている」と感じて、難民の人を登場させることを提案してくれました。調べてみると、東京の傍にも数千人ものクルド難民の方が暮らしていて、しかも誰も難民として認定されていないという現実を知り驚きました。私はこれまでフランスで映画を撮って来ました。ヨーロッパでは難民の問題は大きな関心を持たれていますが、日本ではほとんど意識されていませんね。でもそれは見えていない、見ていないだけで日本にも現実に存在している問題です。私はこれを特別なこととしてではなく、日本の普通の風景として描いてみようと思いました。クルドの人たちの話を聞きながら、「失われた故郷」というもう一つのテーマが、この映画の中に浮かび上がって来ました。

    • しんぱち
    • 2020年 1月 28日

    「映画のキャスティングは賭けです」
    と監督はテレビ番組で語っておられましたが、
    三浦友和さん・西田敏行さん.~ベテラン俳優御二人に託した賭けは、どのようなものでしたか?

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 1月 31日

      諏訪です。そうですね。俳優と監督もやはり人間対人間ですから、初めて一緒に映画を作るときは、やってみなければわからない、という緊張感があります。まして、私の撮影の仕方は一般的な撮影現場とは違っていて、俳優が自分自身の言葉で即興的に演じてもらわなくてはならないので、なおさら俳優その人の表現力に映画が左右されます。そいういう意味で、モトーラ世理奈さんはその「賭け」に、見事に答えてくれたと感じています。三浦友和さんには1999年の「M/OTHER」という映画に出演していただきました(ちなみに今回叔母の広子を演じてくれた渡辺真起子さんも出演しています)。そのときは、「賭け」だったと思いますが、三浦さんとはとても刺激的な冒険を行うことができました。今回は2度目なので、故郷に帰るような安心感があったと思います。三浦さんの包容力のある演技が、傷ついたハルを包み込んでくれるのではないかと期待しました。「いいから、食え」というセリフは三浦さんとのやり取りの中で生まれて来ましたが、とても大切なシーンになったと思います。西田敏行さんとは初めてご一緒させていただきましたが、俳優として尊敬する存在でしたから「賭け」という感覚ではありませんでした。西田さんは福島の方で、震災後の福島のことをずっと考えていて、いろいろな感情をお持ちでしたから、映画の中で存分にそれを表現していただきたいと思い、台詞の内容はすべて西田さんに委ねました。このお二人の映画の中での存在の仕方はそれぞれ違うのですが、まるで映画をしっかりと大地に根付かせてくれるかのようです。きっとそれは俳優として重ねられた時間や生き方に関わるもなのだろうと思います。

    • マイセン
    • 2020年 1月 28日

    この映画には、機械で作られた効果音や劇中を盛り上げるようなBGMがほとんどありません。その代わりに、歩く靴の音や、街の雑踏、木々のざわめきなど、描かれた風景の音がふんだんに聞こえてきました。監督は、映画を描く際に、音(音楽)について、どのようなお考えをお持ちなのでしょうか?

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 02日

      諏訪です。「歩く靴の音や、街の雑踏、木々のざわめきなど、描かれた風景の音がふんだんに聞こえてきました」というご指摘がとても嬉しいです。私たちが普段いつも聞いているはずの音が、映画の中では豊かな感情を表現してくれます。人の声も、何を話すかという台詞以上に、息遣いや、言い澱み、沈黙に感情が現れるように思います。それらの音が持つ感情は言葉では言い表せない感覚です。多くの映画では、その場面の感情を音楽が盛り上げてしまいますが、その時私達の感情は音楽の持つ強い感情に支配されてしまいます。私達は映画を自由に感じることができなくなります。なので、私は音楽によって映画の感情が支配されないように音楽を最小限にしています。しかし音楽は、映画の世界にもう一つの世界の層を作り、映画の画面と互いに響き合って世界を広げてくれるものでもあります。今回、作曲してくださった世武裕子さんは、そのことをよくわかっている人で、映画に響く微かな物音に配慮しながら、短いけれど印象的な音楽を作ってくれました。映画の中で数回彼女の声が音楽として響きますが、映画には登場しないけれど、ずっとハルに寄り添う誰かの存在を感じさせます。ハルの孤独に寄り添いそれを受け止めるように。

    • 大熊猫
    • 2020年 1月 28日

    広島ご出身の諏訪監督ですが、作中の広島の風景として、なぜ呉の海を選ばれたのでしょうか?

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 03日

      諏訪です。この映画の構想中に西日本豪雨災害の被災地を映画の撮影場所にできないかと思い、各地を回りました。岡山の倉敷も行きましたし、広島のいろいろな地域も見ました。中でも呉の小屋浦や安浦にはまだ生々しい傷跡が残っていて、強い印象を受けました。その時ふと通りかかった音戸大橋から眼下に小さな渡船が渡っていくのが見えて、渡船の着く桟橋まで降りて見ました。大きな橋のたもとで、ひっそりと古い町並みを残す音頭の街、泳いで渡れそうなくらいの距離を行き来する古い渡船の雰囲気が映画の舞台としてとても魅力的で、そこをハルが暮らしている街に決めました。ハルが通学にこの渡船を利用いているという設定は、彼岸と此岸を連想させこの映画にふさわしいモチーフに思えました。私は広島県五日市の出身で、いつも瀬戸内海の海を感じながら育ちましたから、個人的には安心できる優しい雰囲気に包まれたところだと感じました。でも、ハルはきっと海が怖いはずです。ハルにとってはきっと子供の頃から船で渡ることに緊張があったかもしれません。それをなんとなく知っている船頭さんは、船に乗り込むときハルにだけそっと手を貸すのです。

    • J&E
    • 2020年 1月 29日

    私は広島の被爆2世です。
    父は友人が皆死んだ中偶然生き残ったのですが、映画でハルが仲の良かった
    友人の母親と会うシーンのようなことが、実際父にもあったと聞いていました。

    「生きる」というテーマが、諏訪監督流の手法で、見事に描かれていたと感じます。

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 04日

      諏訪です。ありがとうございます。ハルが亡くなった友達の母親と再会する場面は、大槌町の中心にある新設された文化交流センターの駐車場で撮影しました。ふたりの背後にも建て替えられたばかりの新しい住宅が見えますね。大きな被害を出したこの場所も、だんだん復興が進み、人々は新しい日常の中に生きているようにも見えます。でも、人の心の中の傷は時間が経っても消えたわけではないでしょう。いえ、それ以上に時間とともに大きくなってゆく悲しみというのもあるのかもしれません。突然目の前に現れた自分よりも背の高い少女が、亡くなった娘の友達ハルだとわかった時、母親には突然大きな悲しみが湧きあがります。娘が失った8年という時間を目の当たりにするからです。街が、建物が新しくなるようには人の心は建て替わることはありません。その見えなくなったけれど、消えたわけではない傷がこの大地に埋まっていることを表現することが、この映画にとって大切なことでした。このお母さんを演じてくださった占部房子さんの演技は素晴らしい表現だったと思います。

      • 風の電話
        • 風の電話
        • 2020年 2月 04日

        続きです。
        私は2世ではありませんが、祖母は被爆者でした。広島生まれの私はヒロシマを主題にした映画を作ったことがあります。ヒロシマは人類的なとても大きなテーマです。簡単に扱えるような問題ではありませんが、私はあるひとりのお母さんの手記に出会いました。あの日8月6日の朝、そのお母さんは息子を学校に送り出す為に朝ご飯の支度をした。当時食べるものが不足していて粟のご飯を炊いたけれど、息子はそれを「嫌い」と言って食べなかった。お母さんはそのことを厳しく叱った。息子は泣きながら「行ってきます」と学校へ行った。それが最後だった。「なんで私はあの時叱ったんだろう」と、お母さんは自分を責めるのです。どんな姿になっていてもいい、帰って来てほしい。そうしたら白いご飯をおなかいっぱい食べさせてあげるのに、と。それは被爆後何十年も経って書かれた手記でした。この感情は消えることは何のですね。ヒロシマは難しいテーマですが、それがヒロシマであれ、フクシマであれ、愛する人を失ったひとりの人間の悲しみは私にも理解することができると思ったのです。

        • 風の電話
          • 風の電話
          • 2020年 2月 04日

          「この感情は消えることは何のですね」ではなく「ないのですね」でしたすみません。

    • はるお
    • 2020年 1月 29日

    キャストの名前に字を宛てたのはどの段階でしょうか
    映画は音で聴くので基本的には気にしないのですが公式サイト、フォトブックス等を先に見る機会があったので、森尾 という漢字のイメージから苗字だとおっておりました(全く名前として当てはまらない字ではないとは思いますが)。作中 もりお と呼ぶシーンがあり初めて名前だと気づきました。自国の映画は字幕が必要ないぶん、漢字やひらがなで再生されていきます。

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 04日

      諏訪です。質問ありがとうございました。ハルという名前は最初に私がつけました。本名は春香ですが、なぜハルと名付けたかは、すみません今は秘密です。モリオは苗字のようでもあり、名前のようでもありますね。この名前は脚本の狗飼恭子さんがつけました。漢字では「森尾」と書いていますが、映画の中では漢字は出てこないので、どちらなのか映画からはよくわかりませんが、西田さん演じる今田さんが「ケイイチ」と呼んでいるので、「モリオケイイチ」が彼の名です。私の最初の映画「2/デュオ」で西島秀俊さんが演じた役が「ケイ」という名だったので、西島さんと話し合って「ケイイチ」と決めました。ハルは「モリオ」と呼びますね。苗字ですが名前みたいで呼びやすいのでみな「モリオ」と呼ぶのでしょうね。

    • 美鈴
    • 2020年 1月 29日

    今日、母と一緒に拝見しました
    ハルちゃんが少しずつ変わっていく様子が嬉しかったです。出会う方々の深い言葉に何度も泣きました

    子供の絵を眺めるシーンで、亡くなったんだと気付き、涙が止まらなくなりました

    西田敏行さんの言葉の一つ一つに昔の田舎を思い出し、祖父を思い出しました

    一緒に行った母は西田敏行さんのシーンから終止泣き続け、亡き父や母との思い出がずっと脳裏にあったそうです。

    大切な人に「ただいま」と言える幸せ、大切な人と当たり前に過ごせる幸せを今一度思い出させてくれた映画でした

    大切な気持ちを思い出させてくれてありがとうございました

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 05日

      諏訪です。美鈴さん、心のこもった感想をありがとうございます。お母さんとご一緒に見られて、亡くなったご家族との思い出がこの映画体験をより親密なものとしてくれたのだと思います。映画の中でハルはほとんど話しません。ですから、私たちは彼女が何を考え、何を感じているのかよくは分からないのですが、何かを感じます。モトーラさんの心を込めた演技は私たちに何かを強要しませんから、見た人は自分のことを考え自分のこととして感じることができるのだと思います。見ている人ひとりひとりがご自身の人生の中で体験した様々なこと、後悔や、喜びや、悲しみ、それらの記憶や想像力によってハルの感情が創造されるのだと思います。私たちは映画を作る側ですが、私たちは映画を完成させることはできません。本当に映画を完成させるのは映画を見た人なんだと思います。実は映画はどこにも存在していません。それは、見ている人の中で体験され、作られるものなのです。ですから実は見た人の数だけ「風の電話」という映画が存在するのだと私は思っています。美鈴さんの中で、「風の電話」が大切な体験として創造されたことを心から嬉しく思います。西田さんの演技は素晴らしかったですね。現場にいてもしれが演技であることを忘れてしまいそうでした。

    • かねぼう
    • 2020年 1月 29日

    ハルカが本当の名前なんですか?
    みんなはハルって呼んでいますがなぜみんなハルと呼んでいるんですか?

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 05日

      諏訪です。そうですね、ずっとハルだと思っていたのに、最後に「春香」と名乗るのでちょっと気になりますね。きっと小さい頃から「ハルちゃん」と呼ばれ、それが呼び名だったのでしょう。でも、映画の中では初めて出会った人にも彼女は「ハル」と名乗っているようなので、みんなハルと呼びます。彼女はそう呼んでほしかったのでしょうか。それともその方が簡単で、本当の名前で呼ばれる必要を感じなかったからでしょうか。それなら、どうして最後にモリオと別れる時に「春香」と本名を名乗るのでしょうね。モリオという人にだけは自分の本当の名前を伝えたくなった。その時、きっとハルには今までとは違う感情が生まれたのでしょう。もうハルではなくて、「春香」になったのだという新しい気持ち。それをモリオには伝えたかったのかもしれません。

    • えっこ
    • 2020年 1月 29日

    初めは素敵なモトーラ世理奈さんに感動を貰い映画全体を見ました。
    沈黙の間も測られた分なのでしょうか?

    見るたびに名優さんたちの一言ずつや仕草が心に響いてきて涙腺が緩くなりっぱなしでした。
    もっと皆さんも観られたらいいのになと思いつつ帰路に着きました。

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 06日

      ありがとうございます。諏訪です。お返事遅くなってすみません。
      この映画にとって沈黙の時間というのがとても重要でした。オーディションで初めてモトーラさんにあった時、私が何か質問すると彼女はじっと考え込んで何分も答えが返ってこないんですね。私たちはただ待つしかないんです。でも、その時懸命に答えを探している彼女をじっと見つめていることがとても豊かな時間に思えたんです。その沈黙の時間、私たちの視線は彼女に釘付けになり、何も会話はないのに見ている私たちの心がざわざわ動くのです。とても映画的な人だなと思いました。
       彼女には彼女だけの独特な時間が流れているので、撮影では彼女のペースを大切に撮影しました。決められたセリフはないので、モトーラさんは喋りたくなければ、黙っていることができます。何か言いたくなったら言う。そんな感じで撮影を進めました。以前フランスで「不完全なふたり」というあるフランス人の夫婦の映画を撮りました。ヴァレリア=ブルーニ・テデスキとブルーの・トデスキーニというフランスの素晴らしい俳優に出演してもらいました。その時も全編即興でセリフは決められていない撮影だったので、ヴァレリアは本番で話すことがなくなって沈黙する時間が流れてしまうことをとても怖がっていました。俳優として何も話すことがなくなってしまうことは恐ろしいことだったんでしょう。でも私は彼女に「どうか沈黙を恐れないでください」と言いました。私にとって映画の中で俳優が沈黙してしまう時、言葉では言い表せない感情が画面を満たしてゆく豊かな時間が流れると思うからです。
      西島秀俊さんはモトーラさんの演技を、「嘘がない」と言ってくれました。演技というのは嘘なのですが、彼女の演技には嘘がない。確かにそんな感じがするのです。ハルはほとんどしゃべりませんが、何も喋らなくても彼女の中でハルは常に生きている。そう思わせる人でした。

    • ねおんちゃん
    • 2020年 1月 30日

    世界中の傷心の人々に寄り添う作品をありがとうございます。
    映画.comなどで、制作者の意図や苦心などにまったく配慮できていない心ない感想も目にしました。いつも思うことですが、鑑賞者の感想はもちろん自由です。
    ただ、本当にしっかり作品を読み取ることができていての感想なのか、疑問に思うこともしばしばです。その意味で、この作品は鑑賞者を選びます。良い意味で、そして深さという点で。
    震災をテーマにするという時点で、数限りない制約があるし,決意するまでに、8年の歳月がかかった。むしろ必要だったともいえる。そのような趣旨の言葉を監督さんがどちらかで述べていたということを知りました。震災に何らかの形で少しでも関わった人なら、まして被災者なら、この監督さんの心に快哉を叫ばずにおれないはずです。震災の悲劇を描くのであれば描き方はもっと無数にあったでしょう。そして、もっと早い時期にそうできたに違いありません。この作品は,震災の悲劇を追うディザスターものなどでは決してありません。いわゆる商業主義のエンターテイメントものでもありません。そういうことを映画に求める人々にとっては、ただただ暗く重たい退屈な内容であったに違いありません。
    この映画は、いうなれば強いメッセージを持った新しい芸術作品ということができると感じます。メッセージの内容は、傷ついた心の再生あるいは昇華への、温かき視線と寄り添い、とでも言えるでしょうか。
    この映画の主人公は、家族を失ったという形に名を借りた、世界中の「傷心の権化」です。
    人が傷ついた心に現実に向き合ったとき、できることは限られているでしょう。
    寄り添うということ。ただ共に涙を流すこと、それくらいでしかないかもしれません。この映画からは、そんな控えめであるけれど真実の癒やしの実現に向けた模索さえ感じることができます。監督はじめ数多の制作に携わる人々のそんな無言ではあるけれどとてつもなく深く荘厳でさえある意図に、モトーラさんは見事に応えてくれました。映画のラスト10分間、多くの日本の被災者や世界中のあらゆる悲しみを負った人々が、その悲しさのほんの一部であっても、共に背負ってもらえた実感を持てたであろうことを確信します。

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 08日

      ねおんちゃんさん、ありがとうございます。諏訪です。
      情熱のこもった感想に加えて、作品の裏方である私たちのことまで考えていただいてありがとうございます。
      確かに「風の電話」は見た人によって意見が分かれる映画かもしれませんね。
      こんな経験をしました。22年前、私は「2/デュオ」という初めての長編映画を作りました。「風の電話」と同じように、全編を俳優の即興によって作るという初めての試みでした。西島秀俊さんや渡辺真起子さんがこの冒険に参加してくれました(みんな若かった)。本当にどうなるかわからないスリリングな撮影でしたが、映画は何とか完成しました。完成はしたのですが、狭いアパートで同棲するカップルが壊れてゆくという暗いお話の映画で、「こんな映画を誰が見たいと思ってくれるんだろう?」と、私はその映画にまったく自信はありませんでした。しかし、その映画はオランダの映画祭に拾われて、世界で初めての上映が海の向こうで行われることになりました。初めての国際映画祭でした。緊張の中で最初の上映が始まると、しばらくして何人かの観客が席を立って映画館を出てゆきました。ドキドキしました。ヨーロッパではその映画が気に入らなければ観客は我慢せずに出てゆきます。その後も退席者が続き私は動揺しました。でも良く見ると身動きひとつせずじっとスクリーンを見つめて泣いている人もいる。西島さんがとてつもないリアリティで弱くてダメな男を演じてくれたので、映画を見ながら彼の一挙手一投足に舌打ちしながら腹を立てている人もいる。笑ってしまう人もいる。会場には様々なリアクションが生まれました。上映が終わり、最後まで見てくれた観客は拍手をしてくれました。夢のようで涙が出ました。映画を作った者は、本当は100人見れば100人に感動してもらいたい。「つまらなかった」と言われれば悲しい。でもその時、何だかモザイクのようになった客席のリアクションを感じながら、「これでいいんだな」と思ったのです。たくさんの予算を投じた映画は見た人皆が面白いと言うものを目指します。その時、その映画は映画を見ている人々をみな同じ人間にしてしまいます。映画にはそういう力があります。同じものを「美しい」「楽しい」と感じるようにする力があり、それは映画の魅力ですが危険な力でもあります。きっと私の映画は見た人によったバラバラでしょう。でも、そういう映画があってもいいと思ったのです。そういう映画は、皆一人一人が違う人間であるということを尊重ししようとするからです。「私とあなたは違う」ことを肯定するのです。でも、だからこそ私とは違う誰かへの共感や、愛情も生まれるのではないでしょうか。いろんな映画がある方がいいんだと思います。だから私の映画はこれまで小さな映画館で細々と、支えてくれる少ない観客とともに生きて来ました。でも今回、「風の電話」を通して、これまで出会わなかった様々な人と出会うことができて、そしてねおんちゃんさんや、ここに書き込みをしていただいた方々が「風の電話」に涙して、何か大切なものをそれぞれの人生の中で感じ、私たちの「祈りが」を受け止めていただいたということに、感動しています。「人が傷ついた心に現実に向き合ったとき、できることは限られているでしょう。寄り添うということ。ただ共に涙を流すこと、それくらいでしかないかもしれません」私もそう思います。それでは劇的なドラマにはならないかもしれないけれど、でもおっしゃるように誰かを簡単に元気付けるなんてできませんね。一緒にいること、触れること、ただそれだけが必要に思えました。

    • ミルクボーイ
    • 2020年 1月 30日

    風の電話、とても感動しましたし、モトーラさんの演技も素晴らしかったです。この映画を見て、実際の電話ボックスに行こうと思っています。映画では、実物の電話ボックスを使って撮影されているのでしょうか。

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 06日

      はい。現実の電話ボックスで撮影しました。岩手県上閉伊郡大槌町にあります。映画の中でも語られるように、浪板海岸駅から歩いてゆけます。

    • 情熱カメラマン
    • 2020年 1月 31日

    自死遺族の立場として思い入れのある「風の電話」。
    スクリーンの中の心に傷を負ったハルを観ながら自分の辛かった過去を思い出しました。
    最後の風の電話でハルが受話器を取って話すシーンは映画というよりドキュメンタリー
    なんじゃないかと思うくらい演技ではない自然に出た心の声だと感じました。
    画面から伝わる空気感、言葉は少ないけれどハルの間が素晴らしかったです!
    素晴らしい映画をありがとうございました。
    私は実際に風の電話ボックの中で、私が15歳の時に自殺した父に話しかけました。
    今まで35年間心に仕舞い込んでいたものが一気に噴き出し、泣けてきました。
    でも話し終わった後は何だか穏やかで優しい心地の良い風を感じました。
    映画の中ではハルが電話ボックスから出て来てベンチに座って遠くを見つめている時に、
    少し強い風が吹いていました。
    私の感じた穏やかな風とはちょっと違いました。
    あの風の強さは監督が意図的にしたのでしょうか?

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 08日

      質問ありがとうございます。諏訪です。
      風は自然に吹きました。この映画は物語の順番に撮影していったので、風の電話の場面は本当に撮影の最終日でした。しかし、天候が優れなかったので、私たちは天気の回復を待ちました。3日目、予算的にもうこれ以上待てないという日に快晴となり、私たちは風の電話に向かいました。素晴らしい晴天でしたが、朝から突風が吹き荒れて、激しく木々を揺らし、雲がどんどん流れて太陽を横切るので、雲の影が地上の光を劇的に変化させる素晴らしい光景を作り出しました。この時期、こんなに強い風はめったに吹かないそうで、風の電話の設置者の佐々木格さんも「きっと神様が迎えてくれてるんだね」といっていました。私も恩寵のようなものを感じました。映画の撮影には、そんな奇跡のようなことが起きる時があるんです。劇映画では、雨を降らしたり、扇風機で風を吹かせたり、雪だって降らせるでしょう。今はCGでどんな自然現象でも作り出してしまいます。でも人間の力ではどうしようもない自然を受け入れる謙虚さがあれば、自然が私たちに贈り物をしてくれるんです。本当です。
      そんな環境の中で、モトーラさんは電話ボックスに入りました。リハーサルなしに、セリフも決めないで、本番の撮影をしました。「演技ではない自然に出た心の声だと感じました」といっていただけて嬉しいです。彼女は本当に彼女から湧き出る言葉を話したんです。それも一つの奇跡だったと今思います。

    • せみ ちゃん。
    • 2020年 1月 31日

    公平が,母とハルに作って食べさせた鍋のメニューが何だったのか。。。気になりました。
    そしてそのメニューは誰が考えたのかも。
    やはり公平役の三浦友和さんでしょうか?
    それとも監督や他の方々も加わって考えたのでしょうか?

    • 風の電話
      • 風の電話
      • 2020年 2月 08日

      質問ありがとうございます。諏訪です。この映画にはたくさん食べ物が出て来ますが、これらは美術スタッフが用意します。耕平の作る鍋は、しょうゆで味付けしたごった煮のような鍋でした。あの場面でどんなメニューにするのかは、支度するお芝居の動きにも関わってくるので、三浦さんと相談しながら決めました。ほぼ三浦さんが考えたと思います。私は食べていませんが、美味しかったのではないかと思います。

        • せみ ちゃん。
        • 2020年 2月 08日

        ご回答ありがとうございました。
        やはり三浦さんでしたか。
        ハルがそれを食べる様子もほっこりする感じで素敵でした。

    • gotu
    • 2020年 1月 31日

    私は、物語の中ずっと震災という重い気持ちで涙涙でした。
    最後にハルが自分から名前を春薫と言ったところが少し心が救われた気がしました。

   

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